Ｒｉｃｈ氏の台湾ほんにゃら写真館

空港からの路線バスは台北駅前の天成大飯店（コスモスホテル）を見上げる場所に到着しました。







このホテル、吾輩にチト思い出があって、約１５年前の吾輩人生初の海外一人旅の時に日本から最初の１泊だけ唯一予約したホテルだったのです。日本の国鉄を全線完乗した数年後で、次は台湾の鉄道だ！と勇んでやって来たのでした。空港からの移動は路線バスだったのですが、当時はこんなわかりやすいところに降ろされず、今思い出すと予備校街の下町のごちゃごちゃした吉野家のあるあたりに降ろされたものでした。



そのときは右も左もわからず、暑さと興奮で大汗かきつつ台北駅と天成大飯店を探して泣きそうな顔をしてウロチョロしました・・・。はぁ、懐かスィ～・・・。



思えばその時泊まった天成大飯店の部屋は中国風でだだっ広く照明が少なくて暗めでした。



しかし、数年前に再度天成に泊まってみると、今は内部を改装してギンギンぎらぎら夕陽が光るぅ～♪の状態で、見違えるほどきれいになってますね。ま、値段も随分上がったわけですが・・・。当時は日本円で１泊４０００円程度だったんですよ。



そのなつかスィ～天成大飯店をしばらく眺めてから、吾輩は台北駅に入りました。幸い予定していた高雄までの夜行列車の切符が買え、その列車は２０分後の出発というので、今日はバスからの乗り継ぎタイミングが絶妙です。



列車が出発するのは地下ホームなのですが、そもそも台北駅は昔は地上ホームだったのですね・・・。



またしても１５年前を思い出す。天成大飯店の窓から台北駅を行き交う列車が見下ろせたのですよ。窓を開けなくてもレールの響きや汽笛がかすかに聞こえてきて、初めて乗る異国の鉄道への興奮がかき立てられ、旅情を醸し出してくれましたっけ。



・・・あんまりなつかスィ～なつかスィ～とほざいてばかりいると年喰ったように思われるのでこの辺で止めたいのですが・・・最後にもうひとつだけ。



あのころ、夜に圓環まで往復歩いたのでした。やっぱり大汗かいて。



圓環は今のようにガラス張りなんかじゃなくて、ロータリーの中に単純にまあるく屋台が密集しているだけのような地帯で、吾輩はそこでスイカジュースを飲んで帰ってきたのでした。



考えてみればその夜の食べ物はスイカジュースだけでした。なんだか胸がいっぱいで、食欲がなかったのです。その頃の吾輩は結構「純」だったのかもしれませんね。今の吾輩は台湾到着前から何喰いたいアレ喰いたいとほざいているワケですが・・・。



帰り道の屋台で翌日の朝食用の蒸しパンだけを仕入れて、天成大飯店まで歩いて戻ってきました。



途中で、広い踏切を渡るのでした。その踏切のところで吾輩は何本も何本も列車を眺めて、異国の鉄道のレールの響きに何十分も酔いしれたのでした。



・・・ハイ、もう懐かし話は終わります（≧∇≦）。



列車だけは今も１５年前と大体同じものが走ってます。







写真は復興号の車内です。優等列車順に、自強号、（くさかんむり＋呂）光号、そして復興号、電車、平快（普快）車、と並ぶ列車のランク付けでは下の方です。ま、急行列車のようなものですね。



ちなみに時刻表はこんなかんじ。いっぱい駅に停まるのです。







思えば、１０年ぐらい前までは鈍行夜行も走っていて台北−台南間を乗車したことがありました。知らぬうちに廃止されていて、台北−高雄間の夜行列車は（くさかんむり＋呂）光号とこの復興号だけになりました。



さ、寝にくい座席でうとうとするだけで夜を明かして、高雄到着。定刻の５：２８。







歳のせいで身体に柔軟さがなくなってきているのでしょうか、一晩座席車で夜明かししただけで首やら背中が痛むのでした・・・あの頃は夜行列車に乗った後も疲れ知らずで、あっちこっち大汗かいて市場やら屋台やらを眺め楽しみながらほっつき歩いたものでしたぞ！　お～い、昔の吾輩帰ってこ～い！・・・永久に帰って来んってか・・・＿|￣|○



高雄駅前では、まだ暗い朝早くなのに、鞄を持って駅構内をうろうろしていると、墾丁（ケンティン：台湾最南端）へ行かないかとタクシーの運ちゃんがまとわりついてくるのでした。



吾輩は向かいのホテルに行くだけだというと、客引きは案外素直にそれ以上しつこくしませんでした。それにしてもここから１００ｋｍぐらいはある墾丁までタクシーなんかで行く贅沢な人なんておるのかなあ・・・



これから決めてる宿へ行こうと思うのですが、幸い道筋に、朝食屋さんがありました。昨夜の５５１豚まん付き機内食以来ですから、腹が減っていました。







まずは暖かい豆漿（豆乳）と饅頭。饅頭は味がついてない蒸しパンのような食べ物ですが、なあにその肌触りといい味わいといい、吾輩の大好物で、特に朝食には最適な食べ物です。







おばちゃんは忙しそうに鉄板で焼いていました。隣のテーブルの兄ちゃんが食べていたものを指さして吾輩も注文しました。







ま、ハムエッグですね。台湾のハムは香辛料が効いていて、実に旨いんです。朝から食欲旺盛。



さて、いよいよホテルに行ってフロントのおじさんを起こして部屋に入れてもらって一寝入りするべか・・・

＜今回は日曜版なので、文章がちょっと長めの特別バージョンでした・・・＞

（≧∇≦）ぶぁっはっはっ!!!



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