2006年05月07日

【写真】台湾・新竹「米粉(ビーフン)工場を見学♪」


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ど~ですか。今夜の食べ物の予告編です。



その名も「阿城號(アーチョンハオ)」



新竹城隍廟市場の老店で、新竹名産の米粉(ビーフン)をおいしく喰わせてくれる名店です。



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新竹といえば米粉(ビーフン)です。



日本ではビーフンと聞けば「安っぽくて粗末で貧乏くさい中国人の食べ物」と誤解している人がたまにいるようですが、その人は本物のビーフンの味を知らないのだと思います。

・・・というのは、そもそも以前の吾輩がそうだったからです・・・ビーフンさん誤解していてごめんなさい・・・_| ̄|○



「世界に名だたる新竹のビーフン」と表現するのは決して大げさではなく、たとえばニューヨーク・シティの中華街で実際に吾輩は見たことがあるのですが、「新竹のビーフン(Taiwan Hsinchu Rice Noodle)を使ってるんだぞ~!」とアピールすることがそのレストランの顔にもなりうるということを知りました。また、食品店では新竹のビーフンが厳かに箱入りで販売されていました。このことはロンドンやロス・アンジェルスの中華街でも同じでした。そういえばハワイの中華街でも少し安めの価格で売ってましたね。



そのように、吾輩が新竹のビーフンの知名度と品質を知ったのは、皮肉にもアメリカやイギリスの中華街だったわけですが、当地ではむしろ高価で、バックパッカーだった吾輩の口に入れるには畏れ多い食べ物なのでした。



「ま、台湾だったら日本の隣国。バックパッカーを終えた後でも時間ができたときにいつでも行ける場所に違いないので、その時現地でたらふく喰えば良かろう」



と、バックパッカー時代の吾輩は思ったのでした。



・・・そう思ってから数年後。このブログにも登場しましたが、この時が実質吾輩のホンマもんの米粉(ビーフン)初体験だったのです。



で、おそらく今夜もそこへ行ってビーフンを食べると思うのですが、新竹駅裏手でおいしい昼飯を喰った吾輩は、歩いて駅前に戻ってくると、目の前のタクシーに乗り込み、あるビーフン工場の名と住所を運転手に差し出しました。



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ど~ですか。到着しました。これがそのビーフン工場です。



家族経営の工場なので普通の民家と変わりがない大きさの家だったのですが、そこの1階がビーフン工場になっているのでした。



「新竹のビーフンはおいしい」と一口に言えども、細かく見ると品質はまちまちのようで、特に最近では澱粉(コーンスターチ)をまぜて作っているのがほとんどであるらしいのです。しかも、ほとんどの工場では自動化の大量生産設備が整い、一日に数千キロ単位で生産されているようです。



まあ吾輩のような素人には、澱粉が入っていても入っていなくても、大量生産されていようといまいと、新竹標準としてのビーフンならなんでもおいしいと感じるのだと思います。しかし、吾輩が訪れた工場は昔ながらの純米ビーフンにこだわる家族経営の小さな工場で、大量生産時代の今でも根強いファンがいて、そういう人たちはこの工場までわざわざ買いに来るとのことです。ちなみに生産量が限られているので小売店には卸しておらず、わざわざここに買いに来ても売り切れで手ぶらでしぶしぶ帰る人もいるらしいのです。



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ど~ですか。吾輩は飛び込みで見学に行ったのでタイミングが悪くあいにく工場は動いてなかったのですが、人なつっこいおばちゃんが照明をつけてくれて工場内を見学させてくれました。



写真は、できあがったビーフンを屋上で乾燥させる前に室内で寝かせているところのようでした。おばちゃんは布を剥いでくれて、まだやわらかくて炊きたてのご飯の香りがするビーフンを見せてくれました。



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室内には、このような機器類や道具がありました。



工場を稼働させるときは天候を見計らって朝8時ぐらいから



洗米→粉砕→脱水→撹拌→蒸す→撹拌→押出成形→蒸す→屋上で陰干し



の順で加工を行うとのことでした。



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部屋の片隅にはビーフンの原料である「在来米」が置いてありました。これは台湾古来の米で、粘りけが少なくてビーフン向きなのですが、今や彰化や嘉義などの一部の地域でしか作られなくなった貴重な米とのことです。台湾で日常食べている米は日本統治時代に入ってきた粘りのある「蓬莱米」であり、これはビーフン作りには向いていないとのことです。どんな米でもビーフンができるというわけではないのですね・・・。



また、なぜ新竹のビーフンがおいしいのかという理由のひとつに、冬の空っ風があるようです。新竹はまたの名を「風の町」と言われていて、冬に吹く冷たくて乾いた風がビーフンを腰の強いものにするのだそうです。



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これはビーフン作りの命でもある「押出成形」に使う細かな穴の開いた銅製のザルです。押し出し機の下部に取り付けて圧力を加えると、小さな穴から繊細な麺が出てくるのですね。



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・・・ということで今日は幸い売り切れていなかったので、吾輩ビーフンを一袋買いました。しかしそれでもあと残り8袋だったとか。



これで小さな束が20個入っていて、すなわち20人前ぐらいあるのですが、200元(約720円)でした。町中で買うよりもおそらく2倍くらい高いと思います。



それは限られた場所で作られた米を使い、しかも混じり気なしの純米100%の手作りビーフンであるためです。



さっそく食べてみたい気がしたのですが、さすがにこれは乾麺なので、日本まで大切に持ち帰って家で調理するまでのお楽しみですね。



そういうことで、今夜は先の写真でお見せした「阿城號(アーチョンハオ)」でビーフンをウハウハ食べようではあ~りませんか!



(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!



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Posted by Rich氏 at 08:35│Comments(0)
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