2006年05月12日
【写真】台湾・新竹「まともでおいしい自然派デザート♪」

ど~ですか。今回は素朴な自然食品的デザートです。
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いや~、それにしても前回までの「凶暴デザートその1」と「凶暴デザートその2」はすごかったですね~。食べてからゲップをしたらゲップにまでもれなく色が付いて来るような感じでしたね~。ここから日記を読み始める方は、ぜひ、前の2つの日記「凶暴その1」とと「凶暴その2」も覗いてみてくださいね。
ま、前回までのような内臓を極彩色で染めるような凶暴なデザートは見るだけでおしまいにして・・・
さて、そんなわけで今回は至極自然派、伝統の中国のおやつ、またはちょっとした軽食にもなる食べ物のお話です。
その店は西門市場の入り口脇にある、小さな店でした。
吾輩は「台湾小吃遊」を見てこの店へやって来たのですが、見つけるまでに前の通りを何度も往復してしまったほど、ちょっと奥まったところでまったく目立たないほんの小さな店だったのです。
中には椅子とテーブルがあるのですが、そのうちの1つのテーブルは「油条」置き場になっていました。

ど~ですか。これが奥のテーブルに着いてから撮影した店内の様子です。
店の前には絶え間なくバイクが停まり、ヘルメットを被ったり排気ガスよけのマスクをしたりしたままの人たちが、持ち帰りで買ってゆくのでした。
店主は、右側で背を向けている細かいチェックシャツのヒョロッとしたおじさんです。
このおじさん、実に無表情で、客にはいっさい愛想をしません。
客が注文を言うとおじさんはほんの少しだけうなずいて、黙々と客の注文品を準備して、手渡してお金を受け取って、はいおしまい。客足は絶え間ないのですが、おじさんはひたすら無言でそれを繰り返しているのです。
この店で扱っている商品は・・・

ど~ですか。これだけです。
壁を白く塗り直すときに、めんどくさいからメニューはそのままにしていたせいで、フチが白く塗られてしまってます。
肝心のメニューの文字の一部「油条」の半分も、やはりあまり気にされなかったのか、テキトーに白く塗りつぶされているのでした・・・_| ̄|○
しかし、このメニューが、おじさんの人生50年をささえてきたのでしょう。
というのはこの店は創立50年だからです。
おじさんが今68歳だとして、18歳から50年間無表情を続けて、ひたすらメニューの商品を売り続けて来たのでしょうか。
吾輩は名物の「花生仁湯」と「杏仁湯」それに、油条を一本おじさんに注文しました。
油条はテーブルから客が自分で取るらしく、おじさんは無表情に油条の載っているテーブルを指さすのでした。

ど~ですか。これがテーブルの上に載っている油条です。
そして、しばらくすると、おじさんは無表情で2つのお碗をテーブルに運んできてくれました。

ど~ですか。
手前が「花生仁湯」(ピーナッツスープ)、向こう側が「杏仁湯」(アーモンドスープ)です。
どちらも熱くてトロ~リと濃厚で、香り高く、ほどほどに甘さがあって、なんだか滋味深くて元気がでそうなおいしいスープなのでした。油条もカリッと揚がっていて香ばしくてうまい。
こりゃ、売れるわ!
と思わせる味でした。
おじさんの愛想などは不必要で、この味だけで50年やって来たんだなあ・・・。根強いファンがいて、いつも絶え間なく客がやって来るのだなあ・・・。
ちなみに「台湾小吃遊」によるとこの店の名は「躱」。
日本語読みすると「身をかわす」の「かわす」なのです。
なんだか変な名前ですね。
で、店主のヒョロおじさんの名は王氏。
花生は花蓮産とのこと。
一見さんの吾輩にはよくわからないのですが、このうまさの奥にはいろいろと秘密が隠されているようでした。
おじさんの足元(上から2番目の写真の冷蔵庫の左下)では小さな寸胴が火にかかっていますが、それはじっくり煮込み中の「花生仁湯」なのです。
いったい何時間煮込めばこのような滋味が出るのでしょうか。
う~む。たかがピーナッツスープなのに、じつに奥深い。
いっぺん飲むと、また来たくなる、クセになる不思議なおいしさがあるのでした。
それに何より、これ、天然自然食品なのです。
混ざり気なし。
しみじみと安心して味わえる素朴なデザート。
いや~、前回までの日記、「凶暴デザートその1」と「凶暴デザートその2」がまるで悪い夢の中の出来事だったかのように思えてくるのでした・・・。
(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!
↑きゃ~!こわい~!

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Posted by Rich氏 at 08:35│Comments(0)
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