2006年03月23日
【写真】台湾・高雄「夜市まで」
この吾輩のブログは、台湾へ行くと言いつつ空港や機内ネタを書いたりしてなかなか目的地の台湾に着かなかったですね。
思い起こせばインドの時もそうでした。
成田空港出発時に出会った水っぽいフィリピン人女性の「カップヌードルシーフード味攻撃」の話。そして機内の話、次に乗り継ぎのバンコク国際空港での話・・・。目的地のインドに着くまで吾輩のブログでは、なななんと現実の移動時間よりも十数倍も長い3~4日もかかったのです!
そーなんです。ご多聞に漏れず、今回もなかなか夜市に行き着かないんです。吾輩のブログはのんびりしてるんです。夜市を心待ちにしていただいているみなさま、どうもすいません(大江健三郎風)。ゴメンチャイ(人生幸朗風)。
さて、夕暮れまで眠りこけていた吾輩は、暗くなってから勇んで宿を飛び出しました。
宿を出た吾輩がまず目にしたものは・・・

・・・ホッキャードー(北海道)の海苔巻き・・・_| ̄|○
北海道は現在吾輩が在住するところですが、異国の地でこの文字に出会えるのはいつも奇特な気がします。しかし、台湾では食も観光も北海道ブームのようで、街のいたるところで北海道の文字と出会います。ちなみに以前にも書きましたが北海道の北京語の発音は「ホッキャードー」ではなくて「ぺイハイタオ」ですので念のため。
そして次に吾輩が目にしたものは・・・

・・・大阪焼き・・・_| ̄|○
大阪は吾輩の出身地です。異国の地で吾輩の出身地の文字に出会えるのは奇特な気がします。
ま、いいのです。台湾では北海道や大阪の文字を入れたりして、ちょっと日本風を装っていると、商品の売れ行きが伸びるとのことですから。
そう思って見ると、北海道の海苔巻きも旨そうに思えるし、ショーケースに入ってる釜飯用の釜もやたら日本風を誇示しているように見えます。
それにしても大阪焼きの焼き肉、旨そうだなぁ・・・。
夜市に行かずにここで喰うか・・・。
そんな誘惑に駆られつつも、吾輩はそれらに冷たく背を向けて、夜の街へと繰り出しました。

電光看板の氾濫と黄色のタクシーの車体の輝きが寝起きの瞳に眩しい・・・。
なんとなく淫乱な香りさえ漂ってくる、高雄の夜・・・。
そう思いつつ通り過ぎた赤紫色の電灯が灯る一面ガラス張りの店。
吾輩は5歩ほど引き返して、ガラス越しに中をもう一度覗きました。
そこにはミニスカート姿の妖艶でスタイルのいいオネイサンがなにやら内職のようなことをしていました。
オネイサンは、もう少しでミニスカートの中身が見えそうなくらい微妙な角度で脚を組んで、背の高い椅子に腰掛けて作業しているのでした。
「純」な吾輩には鼻血が出そうな情景でした。
そこの商店には『冷飲・檳榔』という看板がかかっていました。
オネイサンは、檳榔を作っているのでした。

檳榔は肉体労働者や運転手が好み、また、人に言わせるとタバコが買えないほど貧しい人たち向けの嗜好品(真偽のほどは不明)として売られているらしいです。ま、ともかく誰かが好んで噛む人がいるから商売が成り立っているわけですね。
小さな店舗で檳榔を売っている姿は15年前の台湾旅行の時から見ているのですが、このように、妖艶な美女がピンク色の照明に染まりつつハダカ同然の格好で檳榔を作っているのを見るのは初めてでした。あの頃は、普段着のおじさんやおばさんが作っていたような気がします。
吾輩、さすがにその妖艶オネイサンの写真はこわいので 撮らなかったのですが、売っている檳榔の写真だけなんとか撮りました。

『冷飲・檳榔』というのは、つまり「冷たい飲物あるでぇ~。檳榔もあるでよ~」という意味なのでしょうが、15年前の台湾一周一人旅の時、夜中でも明け方でも、大都会でも田舎でも、ぼんやり照明をつけて『冷飲・檳榔』のほの明るい看板を出して、おじさんおばさんが商売をしている小さな店を見かけたものです。その時、理由もわからずに、なんだか侘びしくなったものです。
それから15年。今や、妖艶なミニスカートヘソ出しルック美女が、ピンク色の照明に染まりつつ細長い指先をくねくねさせてパンツが見える寸前の姿勢で檳榔を作り、時折上目遣いで通り過ぎる男に濃い視線を送ってるってか・・・。(え? ここでバクハツしないのかって? ノーコメントです・・・)


★★★(≧∇≦)ぶぁっはっはっ星人の「大宇宙の中の小さなお店」★★★
★★★
★★★
★★★
★★★
★★★
Posted by Rich氏 at
08:35
│Comments(0)